大針ビレッジ通信 4月号


 今回は、和合倶楽部通信をお休みし、只今入居者募集中の大針ビレッジの話題を中心にお届けします。入居を検討している方へはもちろん、自然素材住宅に興味のある方、自然素材住宅を建てたいと思っている方、お手持ちの遊休土地の有効利用をお考えの方へ、情報をご提供します。

大針ビレッジの魅力
1 企画者に聞く 2 建築士に聞く 3 こんな自然素材が使われている


1 企画者に聞く ライフスタイルアドバイザー 朝日のぼる

大針ビレッジの全体構想について
 大針ビレッジでは、村の中央に大型雨水槽を設置して雨水を庭木の散水に使い、夏の夕暮れ時には打ち水をして自然の冷気を楽しみます。
また、全棟に採用した白い屋根瓦は、厳しい夏の日差しを反射するため小屋裏温度を驚くほど抑えてくれます。クーラーなどの機械力になるべく頼らないようにする生活を送ることができます。
村人共用の花壇・畑、集会場やバーベキューコーナーも用意しました。
 衣食住全般にわたって環境意識を持っている方が、自然素材生活をおくろうとしても、戸建住宅では、周囲の環境により、その良さや機能・効果が十分に発揮できないこともあります。
 私は、集合住宅により提供できる自然素材生活を大針ビレッジで実現したかったのです。
庭・花壇・家庭菜園など住宅の外部も自然素材に囲まれ、想いを共にできる人達が集まったゆるやかなコミュニティ。お互いの暮らし方を尊重しつつも、時に和気あいあいと村人たちが集い語らうことができる環境。「建物だけでなくそれを取り巻く環境をセットにした自然素材生活」こんな考えに共感を持つ方に村人となっていただきたいと思います。
大針ビレッジ駐車場からD棟・E棟を望む
 もうひとつ、大針ビレッジは、「長持ちする家を貸す」ビジネスの提案でもあります。遊休土地をお持ちの地主さんには、資産運用・税金対策手法として自然素材生活村の経営を提案したいと思います。賃貸住宅を建てるにあたり、20〜30年で建て替えなければならない住宅ではなく、長持ちし、古材を再利用することもできる日本古来の自然素材を使用した住宅をお勧めしたいのです。

建物の大きさ 間取りの特徴は? 大手住宅メーカーの展示場では、「広いこと、大きいことはいい事だ」といった具合で70坪、100坪といった大邸宅を紹介します。しかし、「暮らし方」を考えない「広々した空間」が、本当に住まうことの喜び、安らぎやくつろげる心地よさ、家族のつながりと言ったものをもたらしてくれるものではないと思います。
 大針ビレッジの平均建坪数は28坪ですが、核家族化が進む中では決して狭いものではありません。
私達は、「
E棟玄関のくつばこ
 (作りつけ棚)
小さく作って広く住む」という考え方を採用しており、全体としてコンパクトな住まいであっても、快適性を確保する上で、台所・浴室・洗面所など一定の広さが必要な空間には十分なスペース配分をします。 
 作りつけ家具と充実した収納スペースもコンパクトハウスの特徴のひとつです。
皆さんが今住まわれている家の少なくとも一部屋は、タンスや収納家具によってすっかり占有され、ほとんど住まう人のために使われていない事実に思い当たるでしょう。
 大針ビレッジには、ダイニングテーブルや本棚、収納ユニットがあらかじめ設置してあるため、入居にあたって購入しなければならない家具は少なくてすみます。また、住む人が合板や接着剤を多用した家具を持ち込み、せっかくの自然素材住宅を化学物質で台無しにしてしまうのは非常に残念なことですので、できるだけ既設の収納を利用して頂きたいと思います。
作りつけテーブルと掘りごたつ
また、近年の日本の家庭において過度のプライバシー重視によって失われかけている「家族のコミュニケーション」。大針ビレッジでは対面キッチンはもちろん、小上がりの和室に掘りごたつを備え、家族の気配を感じながら住まう暮らしをお勧めし、そして世代を超えても住み継げるような普遍的な間取りを採用しています。