大針ビレッジでは、村の中央に大型雨水槽を設置して雨水を庭木の散水に使い、夏の夕暮れ時には打ち水をして自然の冷気を楽しみます。
また、全棟に採用した白い屋根瓦は、厳しい夏の日差しを反射するため小屋裏温度を驚くほど抑えてくれます。クーラーなどの機械力になるべく頼らないようにする生活を送ることができます。
村人共用の花壇・畑、集会場やバーベキューコーナーも用意しました。
衣食住全般にわたって環境意識を持っている方が、自然素材生活をおくろうとしても、戸建住宅では、周囲の環境により、その良さや機能・効果が十分に発揮できないこともあります。
私は、集合住宅により提供できる自然素材生活を大針ビレッジで実現したかったのです。
庭・花壇・家庭菜園など住宅の外部も自然素材に囲まれ、想いを共にできる人達が集まったゆるやかなコミュニティ。お互いの暮らし方を尊重しつつも、時に和気あいあいと村人たちが集い語らうことができる環境。「建物だけでなくそれを取り巻く環境をセットにした自然素材生活」こんな考えに共感を持つ方に村人となっていただきたいと思います。
もうひとつ、大針ビレッジは、「長持ちする家を貸す」ビジネスの提案でもあります。遊休土地をお持ちの地主さんには、資産運用・税金対策手法として自然素材生活村の経営を提案したいと思います。賃貸住宅を建てるにあたり、20〜30年で建て替えなければならない住宅ではなく、長持ちし、古材を再利用することもできる日本古来の自然素材を使用した住宅をお勧めしたいのです。