和合倶楽部は、遠くからでも一目で分かる白い瓦を使っています。でも、「白い和瓦」を採用した本当の理由は、目立つからではありません。できる限り、機械力に依存しない自然な暮らし方にふさわしい瓦だからです。

この白い和瓦は、瓦生産で全国一を誇る「三州瓦」で、ブルネイの王室が愛知県高浜市の瓦メーカーに特別に作らせた瓦です。
私たちは、ロイヤルホワイトとも呼ぶべきその上品な色調もさることながら、この瓦の持つ優れた性能に着目して、新たに同メーカーに一括発注をしました。

瓦メーカーによるこの白い和瓦の表面温度テストでは、6月の最も暑い晴れの日(外気温度32.5度)の計測では、同社製造の通常の「銀ねず瓦」の表面温度が摂氏50度に達したのに対し、この白い和瓦の表面温度は摂氏41度に過ぎず、その温度差は9度もありました。
曇天などでも、数度の温度差が確認され、全計測データの平均温度差は、なんと5.2度であることが分かりました。

この瓦は、釉薬が施され焼成されて製品となりますが、鉛成分の溶出データは、0.01mg/lであり、同社製の他の通常品との有意差は認められませんでした。もちろんすべての環境基準をクリアした安全なものであることも確認しています。同社では、今後さらに研究を進め、釉薬の無鉛化に積極的に取り組んでいくとしています。

こうした性能を持つ白い和瓦を使うことによって、できる限り屋根下の温度を下げ、特別な日や時間帯を除いては、冷房機を使うことなく、健康で、地球環境にも好ましい暮らし方を私たちは提案しています。